海外プロジェクト

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東/東南アジア

台湾桃園空港線鉄道建設プロジェクト
出典:Wikimedia Commons
東/東南アジア2005年
案件名
台湾桃園空港線鉄道建設プロジェクト
地域
台湾
客先
台湾政府
丸紅株式会社、川崎重工業株式会社、株式会社日立製作所が共同で、2006年1月に鉄道システム一式供給並びに車両基地の建設を受注した桃園国際空港線(以下「空港線」)が2017年3月より運行を開始しております。
空港線は、台湾初の空港アクセス線で、台北駅から年間約4,000万人が利用する桃園国際空港を経由し郊外住宅圏(中壢区)まで運行する総延長約51km(21駅)の路線です。また、空港線は台湾初の急行列車と普通列車の混合運行であり、沿線住民の重要な交通手段として移動時間の短縮になるとともに、交通渋滞の緩和につながると期待されています。空港利用者向けに台北市内での荷物のインタウンチェックイン機能を備えており、荷物を持ち歩くことなく身軽に行動することができ、高い利便性を誇ります。
本プロジェクトにおいては、丸紅が全体の取り纏め、信号・通信システム、軌道敷設工事などを、川崎重工が車両を、日立が変電システムを供給致しました。
バンコク パープルライン 鉄道建設プロジェクト
東/東南アジア2013年
案件名
バンコク パープルライン 鉄道建設プロジェクト
地域
タイ、バンコク
客先
Ch. Karnchang
丸紅株式会社と株式会社東芝が出資する共同事業体を通じて、2013年に鉄道システム一式を受注したタイ国バンコク市の都市鉄道パープルラインは、2016年8月6日に開業し、バンコク郊外からの中心部をつなぐ重要な通勤手段として利用されております。
パープルラインは、バンコク市北部から北西方面に23km伸びる路線で、タイ国運輸交通局により日本政府の円借款を活用して建設されました。パープルラインが開業したことで、経済成長に伴い人口増加が続くノンタブリー県とバンコク市中心部の移動がスムーズになり、交通渋滞の緩和に貢献しております。
丸紅と東芝は、共同事業体を通じて鉄道システム一式(車両、信号・運行監視設備、変電設備、通信設備など)を供給し、現在は東日本旅客鉄道株式会社と設立した共同事業体にて10年間のメンテナンス事業を実施中です。
マニラ2号線都市鉄道東部延伸案件
東/東南アジア2019年
案件名
マニラ2号線都市鉄道東部延伸案件
地域
フィリピン、マニラ
客先
フィリピン共和国運輸省
丸紅株式会社はフィリピン共和国大手建設会社D.M. Consunji Inc.(以下「DMCI」)と共同で、フィリピン運輸省より、マニラLRT2号線(以下「LRT2号線」)の東延伸案件(延伸区間:4km、2駅)を受注、2019年7月に着工、2021年7月に開業を迎えました。
丸紅はコンソーシアムリーダーとして本プロジェクト全体の履行管理および鉄道システム(信号、通信、変配電)一式の納入を担当し、DMCIは鉄道システム一式の据付および軌道の納入、工事を担当しております。 本プロジェクトは、日本政府の円借款が供与されている「首都圏大量旅客輸送システム拡張事業」の一環であり、マニラ首都圏で深刻化する道路混雑の緩和、ひいては大気汚染の削減および気候変動対策の取り組みに貢献します。
既設のLRT2号線建設案件は、マニラ首都圏を東西に走る13.8km、11駅の高架鉄道で、2000年に丸紅が車両、軌道を含む鉄道システムパッケージを受注し、2004年に完工しました。丸紅は、フィリピンにおいてその他に、フィリピン国鉄の軌道改修案件、マニラLRT 1号線増強案件等、鉄道システム建設・納入の豊富な実績を有しています。

南西アジア

ダッカ都市交通公社向けダッカメトロ6号線整備案件
南西アジア2018年
案件名
ダッカ都市交通公社向けダッカメトロ6号線整備案件
地域
バングラデシュ
客先
ダッカ都市交通公社
丸紅株式会社はインドの建設・エンジニアリング最大手の Larsen & Toubro Limited (以下「 L&T」) と共同で、 バングラデシュ道路交通橋梁省傘下のダッカ都市交通公社より、 ダッカメトロ6号線における鉄道システム一括納入 案件を受注し、2018年7月に着工しました。
本案件は軌道、電化・信号・通信システム、ホームドア、自動券売機、エレベーター・エスカレーターの設計、調達、据付工事、試験ならびにメンテナンスの協力を含みます。
バングラデシュの首都ダッカの人口は経済成長を背景に1,500万人以上にまで増加し、慢性的な交通渋滞と大気汚染が深刻化しており、更なる社会経済の発展が阻害されています。
本案件はその様な喫緊の課題を解決するために、日本の政府開発援助(ODA)を活用したバングラデシュで初の都市鉄道案件で、資金は全額円借款で賄われます。本路線はダッカ市内を全線高架で南北につなぎ、全長約20km、16駅で構成されます。

中東

ドバイパームアイランドモノレール建設
中東2005年
案件名
ドバイパームアイランドモノレール建設
地域
アラブ首長国連邦
客先
ナキール社
丸紅株式会社は、日立製作所(車両、信号設備、通信、変電、ホーム柵、車両基地機器を供給)、日本信号株式会社(信号を供給)、オムロン株式会社(自動改札機、券売機を供給)、および株式会社大林組(土木、建築)と共にALL JAPANチームを形成し、2005年にアラブ首長国連邦のドバイにある政府系不動産業者ナキール社よりパーム・ジュメイラ島におけるこざ型モノレールシステムをフルターンキー契約で受注し、3年という短い納期の末、2008年4月に開業。現在もパーム・ジュメイラ島を訪れる世界各国からの観光客の足として利用されています。
パーム・ジュメイラ・モノレールは、総延長5.4㎞・4駅で構成される無人全自動のこざ型モノレールシステムで、アラブ首長国連邦で初めての軌道系交通システムとして建設されました。こざ型モノレールは、日本国内ではなじみがあるものの、海外では建設の実績が少なく、日本で発展したこざ型モノレールの本格的な海外輸出の先駆けとなりました。またドバイの環境や島の景観にあわせて、無人全自動運転、長スパン連続桁の採用や安全対策のために桁間に避難路を設置、車内からの脱出のためのスパイラルシュートを設置するなど世界に類を見ない安全で景観に合ったモノレールとなりました。

中南米

ベネズエラ国鉄向け増備車両供給
中南米2012年
案件名
ベネズエラ国鉄向け増備車両供給
地域
ベネズエラ
客先
ベネズエラ国鉄
丸紅株式会社は、日本車輌製造株式会社および、株式会社東芝と共同で、ベネズエラ国鉄より近郊型電車13編成(52両)の供給案件を2012年に受注、2015年に納入完了致しました。車両部分は日本車輌製造、電機制御部分は東芝が担当し、完成車両を納入したものです。
丸紅は、1992年と2004年の2度にわたる受注契約により、イタリアとベネズエラの企業との国際コンソーシアムの一員として、ベネズエラ国鉄に対し、首都カラカス市と近郊衛星都市クアを結ぶ42km(2006年営業運転開始、複線交流電化路線)の路線に、日本車輌製造と東芝製の車両13編成(52両)を供給し、また、車両保守工場・基地設備、信号・通信・駅内サービス関連設備、予備品を納入。本案件は、同路線への増備電車13編成(52両)を供給したもので、丸紅の鉄道プロジェクトにおける機器調達、プロジェクトマネージメント・ファイナンス組成能力と、日本車輌製造・東芝の優れた設計、高い技術力、既存車両の性能が客先に高く評価され、受注に至ったものです。
ブエノスアイレス近郊線網向け自動列車停止装置
中南米2016年
案件名
ブエノスアイレス近郊線網向け自動列車停止装置
地域
アルゼンチン
客先
アルゼンチン国営鉄道管理公団
丸紅株式会社とアルゼンチン国営鉄道管理公団が2016年に締結したブエノスアイレス近郊線網向け自動列車停止装置(以下「ATSシステム(*1)」)の納入契約に関連し、2017年5月、株式会社国際協力銀行(以下「JBIC」)とアルゼンチン共和国政府との間で、融資契約が締結され、丸紅は日本信号株式会社製のATSシステム(280編成分)並びに地上装置一式を、近郊線網全線を対象に2019年に納入完了致しました。
丸紅は、1981年と2015年にも近郊線網の中でも利用者が多いロカ線向けに案件を受注して日本信号製のATSシステムを納入しており、同ATSシステムは30年以上に亘り安全運行に寄与してきました。本案件によってATSシステムが近郊線網全体で利用されることにより、鉄道運行における安全性並びに定時性が高まりました。ブエノスアイレス市の慢性的な交通渋滞の解消にも寄与し、市民生活の向上が期待されます。
(*1)自動列車停止装置(ATS=Automatic Train Stop)
停止信号において、列車が停止するように自動的にブレーキ制御を行う装置
丸紅パワー&インフラシステムズ株式会社